夢の中で自由に動けるはなし

朝起きてまず見た夢の内容をツイートすることが多いので、私がいつも変な夢ばっかり見てることを知ってくれてる方は多いと思う。
こないだ私のツイッターをフォローしてる取引先の酔狂な社長が「あの夢の話ってマジなんですか?」と連絡くれた。以前、メインのアカウントからフォローしていただいてることに気付き迅速にブロックしたら(取引先の社長をブロックすな)別のアカウントからめげずにフォローしてくれたという怖いまでの行動力でやはり「起業した人間、侮るなかれ」と思った。

「夢の中で動けること」「その為には条件があること」「夢の中の私にはいつも同じ目的があること」を話したら初めてバケモノを見たひとみたいなリアクションされてビビったけど、そういう感じなのであればちゃんと書いておこうと思い久しぶりにはてなブログ開いた。
詳しく話し合ったことはないけど友人のアダチくんが全く同じ夢の見方をしていたから何故かみんなの共通認識だと思ってた。けど社長に全く理解出来ないという顔をされたのでそれは違うんだなと気付いた。ちなみに私が夢の中で動けるようになり始めてからアダチくんは夢を見なくなったらしい。
夢日記書くと狂うとよく聞くので私が狂ったらiPhoneの通知画面に[狂いました]って出して欲しい。怖い話か。

夢というのは「日中得た情報をランダムに繋げたストーリー」「3本立て」といわれるのをよく聞く。
まず、前者についてはそうだと思う。結婚しろしろとギャンギャン言われてた頃とか白馬に乗った王子様を見たことないけど、夫っぽい人がいたことはよくある。望んだことというより「一瞬でも考えたり想像したりして脳裏に映像があるもの」が適当に繋げられて物語になってると思う。他の人も同じなんだろうか。
そして後者。私はほぼ3本見たことがない。忘れてるだけかもしれないけど覚えたまま起きたことがほぼない。夢の中で自由に行動しているので、それが関係しているかもしれない。気付いたら全く違う場所にいたことがないから、3本立てがガチなんだとしてそれぞれで動けるに至るには発生条件がまた別にあるのかもしれない。

私はたまに夢の中で意志を持って動くことが出来るけど、それは「夢だと自覚すること」が必要で「自分の両眼視点の映像を外野から見てる」から「アッここに自分の両眼がある」と気付く過程が必ず毎回ある。
つまり監視カメラの映像を観ていると思い込んでいた人間が「今観ているものはモニター越しではない」という事実への気付きが必要になる。これがない限りその夢はずっと視聴者で終わる。最初のころは成功率が低かったけど、最近はモニターを超えるまで早い。”知らない場所に立ってたらまず下を向いて自分の体がくっついていることを確認”する。
えっと、つまり。カメラ越しの視聴者なのであれば、下を向いてもカメラのこっち側に自分の身体はあるはずだけど、現場にいる人間なのであれば下を向いても肉体が現場にあるはず。大画面のテレビで森の映像を観ていて、下向いたときにリビングに体があるか森に体があるかの差っていう。つまり両眼がどの空間にあるのか自覚する必要がある。

「夢の中で動けること」「その為には条件があること」に関しては↑に書いた通り。
最後の「夢の中の私にはいつも同じ目的があること」については「夢の果てを見に行くこと」で、毎回どこまで進んだらこの世界の端っこがあるのか見に行ってる。
私の根拠の無い感覚だけど”夢の世界が丸い惑星”だと思えない。大きな板の上、もしくは大きな箱の中にいる感覚がある。だから進めば必ず地面が切れてる場所か、激突する壁かが現れると思う。
初期の頃は毎回、夢だと自覚した瞬間に可能な限り最速の手段で果てに向かっていた。果てに近付く?ほどに現実の体が起きそうになる感覚がある。あっちに行くと自分は起きる、と何故か分かる。なので毎回途中で起きる。でもこれをやり始めてから「起きるのを我慢する感覚」を知った。
その日の朝、赤ちゃんの頃にこの感覚を強く持っていたことをハッと思い出した。
私は赤ちゃんの頃の記憶がかなりあるけど、感覚の記憶はまったくない。寝かしつけようとするオカンのトントンが死ぬほど激しかったことは覚えてるけどこれはまた別で「ひとりで入眠することが難しかった覚え」が”体”にあった。
「寝る方法がよく分からないけどせっかく寝れたのでまだ起きてはならない」「出来る限り1回で長く眠るべき」という本能?が働いてたのかそういう私の性格だったのか分からないけど体が覚醒しかけている状態を脳が全力で止めていて、下からも上からも抑えつけられる感覚。あの時の感覚を今更になって思い出した。多分まったく同じものだと思う。

でも、私が執拗に夢の果てを見に行こうとするせいか最近「密室の夢」しか見なくなった。
島だったり建物の中だったりひとつの街だったり、事件が起きたりやる事が発生したりしてここにいなきゃいけない理由があったり、あとは移動手段が徒歩しかなくなったり乗り物があっても私に操縦権がなくなった。昨日見た夢では小型飛行機があったけど操縦させてもらえず目的地も決められなかった。4日前に見た夢では大型飛行機を操縦していたけど空港に着陸しないといけなかった。
ここ何ヶ月かに見た夢は「遠くに行けない場面設定」のものしかない。アダチくんが夢を見なくなった時期に私が見始めたのもそうだけど、私は誰かにとって不都合なことをやろうとしてしまったんだろうか。
ちなみにこういう濃い夢を見た日は寝た気がまるでしない。途中で起きる事もほぼないけどおそらく寝てはいないんだと思う。でも、だからといって寝不足ではないから「感覚が24時間営業」ってことなのかな。私は動体視力も非常〜〜に高いんやけど何か関係あるのかな。

あと基本的に夢の中で体を動かしているとベッドに置いてきた私の体も僅かに動いているみたいで、転んだり溺れたりすると体が大きく動いてそれで目覚めることがよくある。
夢の果てに向かってる時に必ず起きるのはこのへんも関係してる。1歩でも近付こうとおもって焦ってるから連動して現実の体が動いてそれに脳がビックリして起きる事が多々ある。夢の中の脳→夢の中の体→現実の体→現実の脳という順序で伝わるけど、行動ありの日は確実に夢の中の脳=実際の脳なはず。起きるときに一旦「返還する」作業を挟んでいる感じ。

 

以下、夢の出来事メモ(読まなくていいです)

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19/04/20[行動なし]
・イギリスの古城で何かの授賞式に招待 
・作品賞にノミネートされて会社のみんなで渡英 2週間くらい前倒しで行って遊んでた 貴族か
サファイアが埋まってる全長約10センチほどの純金の女神像を12チームが貰った 台座の裏に2025年と表記
・控え室で晩餐会に呼ばれるの待ってたら専務が「コレ想像よりちゃっちいな 指紋つくし ボーリングのピンよりちっちゃいし」ってケチ付けだす
・アジア人我らだけだったので母国語で言いたい放題
・常務も「っていうかどこに置きます?オフィスだと光が反射して目がやられるし…玄関だと嫌味っぽいし…それにヤマトの人に盗られるし…」って言い出して「ヤマトの人そんなことすんの?!?!」と言った

19/09/19[行動なし]
・バリにあるディズニーランド内のプールで、結構バッチリ溺れてる専務を飛び込んで助ける
・開口一番が「っぶね〜…溺れるところだった〜…」で「死の淵でもそんな感じ?!」とツッコミ

19/わすれた[行動あり]
・会議中に日付を確認すると2028年?(わすれた)で会議そっちのけでうちの会社のホームページ開いて事業実績と取引先一覧、役員名簿と資本金を確認する
・「今の渋谷」がどうなっているのか気になってタクシーで渋谷に向かう
・財布持ってなかったけど夢だしいいか、と思った
・高速降りる直前で目覚めに近づいてる感覚が来た この世界における渋谷は果ての向こうだったみたい
・ヒカリエが見えたところで起きた ヒカリエの横に3つくらい大きなビルがあった

19/09/28[行動なし]
・デリヘル 呼んだら布袋寅泰が来た
・呼んだのは一緒にいた男性 知らない人だったけど仲良い友人ぽかった
・一緒にカラオケ行こうと提案すると「全員がそれ言うのでもうイヤになってきた…」とテンション下がられる
・それくらいミュージシャンとしての需要があるから…という話をすると「大事なこと思い出せた…!」と言ってそのまま大急ぎで出て行った
・あとからデリヘルから電話きて「予約が処理できてなかった お待たせしてすみません」と言われ今からでも良ければ派遣すると言われる
布袋寅泰が一体何者だったのか不明 ミュージシャンとしての記憶がなかった説がある

19/11/06[行動なし]
・ディーンフジオカの武道館ワンマンライブの関係者席にいた
・アンコールで「ディーンが作詞作曲した曲を披露する」と言ってドリカムの未来予想図Ⅱを歌う
・一人称がディーンだったけどファンはみんなメロメロだった
・この空間で、というかおそらくこの世界で「未来予想図Ⅱがドリカムの曲」という認識をしていたのが私だけだった

19/11/15[行動あり]
・霧の中(今思えば雲の上だったかも)で体が固結び?に絡まってる龍に出会う コワモテの中華な龍
・「出来るか分かりませんけど解きましょうか」って話しかけたら「ありがとう〜でももう慣れたし!ええねん!」って関西弁で返される
・「それより青の王国は行かんの?乗せてくよ」と誘われるも名刺持ってないからって断る夢見た
・実際に名刺の在庫が切れてて人と会いたくても名刺がないから躊躇している時期だった
20/01/22[行動あり]
・2ヶ月後にまさかの続編
・今回は名刺があったので「お!行けるな!」と言われる
・「ここが何処か分かっているか」と聞かれ「夢」と答えるとホッとされた
・「お前の夢には出づらい」と言われた 真意不明
・背中の乗せてもらったけど硬くてツヤのある鱗がビッシリ並んでた 何度も滑って落ちそうになった
・何かを掴んでいたけど龍の体の一部ではなかった

19/11/28[行動なし]
・ネズミがものすごく苦手と言うとアライグマやオコジョをたくさん見せられた

19/12/09[行動なし]
・出版業界の連絡ツールって何?ときくと「物申す」という和風なアプリを教えてもらう
・ろぐいんじゃ!って書いてあって笑った

19/12/16[行動あり]
・空に浮いているガラスの立方体オフィスに呼ばれる
・ものすごいいい天気で明るいのに全く眩しくなかった(そういえばまだ夢の中で眩しさを感じた覚えがない)
・三角形のピアスをつけて白のタイトワンピースを着たポニーテールの怖い美人がいた
・絶対に怒られると思いきや何かに選ばれたらしくサインを要求される
・サインすると「人生が変わる」らしい
・とりあえずサイン保留「良い風に変わるか」「だとしたら良い変化の定義とは」「良い人生についての価値観が違った場合のリスク」「私が選べるのか」と立て続けに質問
・初めて質問をされたらしい美人にものすごく驚かれる みんな喜んでサインするらしく自身も「この仕事は喜びを届けるもの」だと認識
・「運営会社はどこなのか」「営利企業だとしてそんなことするメリットは」「収益はどこから」「選ばれる人間の基準」「応募した覚えはないがエントリー制なのか」とさらに質問、美人は何も分からないとオロオロし始める
・「ここはどこなんですか」と初めて美人から質問されたところでオフィスが地面に墜落

19/12/18[行動なし]
・宙に浮いている神っぽい人から地球サイズの地球儀をあげるよと言われる
・もうそれ地球ですねと言うと「違う!」とおこられる

19/12/25[行動なし]
・嵐が国立競技場でやったライブで全員がタンチョウに跨って登場
・世界的に大問題となる
・翌朝の「スッキリ」に大野くんを乗せたタンチョウが生出演して「嵐ですよ!嵐!興奮したなあ」と話していた

19/01/10[行動なし]
・オタクのフォロワーとオフ会したら成田凌が来て「事前に成田凌って言わんかい」っておこった

20/01/14[行動あり]
・持ち主が不幸になる呪いのピンクダイアモンドを貰う そんなもん渡すな
・ハイチュウ2個分くらいのサイズだった 綺麗だったけど、じいっと見てるとボーッとし始める(夢の中で集中もした覚えないな)
・前の持ち主の不幸の詳細と歴代持ち主を調べると会社倒産した人達ばかりだった 尚更そんなもん渡すな
・倒産履歴(破産申請日)を見ていると2022年のものが大半だった ここに現在の取引先や現在の仕事関係者の法人名もあった
・必ず会社が倒産する石!としてメルカリに売っていいか確認 バチあたりと非難される

20/01/17[行動あり]
・「うちの社長が嫌いなので文句言いたいから考えてください」と取引先の新卒に言われる
・私はその社長のことをよく知っているらしく一撃でトドメさせる罵倒を考えて送る
・メールの履歴に残った場合はすぐに疑われるなとおもったのでわざわざ印刷して手渡しする
・「こんなひどいこと言えない」「っていうことは社長のこと嫌いじゃないかも」と思い直される
・夢だと手の込んだ策が練れないなと思う

20/01/20[行動あり]
・KingGnuのボーカルに「アルバムすごく良かったです」とファンレター送る
・「今、山梨県の洋館で密室殺人事件に巻き込まれてて今夜の東京ドーム間に合わねえ助けてくれそこから解決してくれ」と事件資料がファンレターの返事として届く
・とりあえず山梨に向かうも似たような洋館があまりにも多く辿り着けず時間切れ
・「そこから解決してくれ」という指示に従ったら別のルートだった可能性がある
・段々ルート外のアクションが制限され始めた

20/02/05[行動なし]
・仕事で東方神起のユノに会う(中学生の頃から大ファン)
・「東方神起の東方の方、ユノです」と言って握手してくれる そんな名乗り方初めて見た

20/02/14[行動なし]
・クロコダイルの外装してるベントレーのオープンカーに乗って倉庫街を走っている
銃口を向けられている少年を目撃する
イワシが海から飛び出してきて「少年かこの腐った海かどちらかを救え」と言われる
・かなり考えたけど目の前で殺されそうな少年を優先するとイワシに「海は一つだ」と言われた
・海を選んでいたら続いた可能性がある

20/02/17[行動なし]
・潜水艦に乗っていたらサメがひっかかって進行停止のアナウンスが流れる
・サメがひっかかった、という言葉に笑っていたらお前が黒幕なのではと怪しまれる

20/03/23[行動あり]
・密室殺人事件が起きてすべてリアタイでツイートしていると各専門家のフォロワーが協力してくれて事件解決へと向かう
・日本のどこかの離島で村人(?)たちは被害者含めて10人ちょっと。事件発覚は夜。
・被害者は17歳の女の子。服(紺のセーラー服)を着たまま浴槽に浸かっていた。知識がある人が誰もいなかったのでとりあえず死因は不明。
・離島なので警察が来るまで30時間かかるらしい。
・全員ガラケーだった。SNSを知らない。
・「みんな麻雀やカードゲームするけど私は何も出来ない」みたいなこと私に言っていた被害者と、直前まで一緒に麻雀をやっていたらしい3人の大人【プロ雀士が卓上を見て「素人は混じってない」とリプライくれる】
・被害者が本島の女友達とずっと続けてたらしい手紙が出てくる【自称メンヘラの女の子が「相手はゼッタイに男」とリプライくれる】
・⬆︎確認すると被害者母親が「手紙の内容は私がチェックしてるからそんなことはありえない」と言い出す(あー…)【謎解きオタクが「手紙縦読みにしてみて!」とリプライくれる】
・犯人はこの30分以内に現場に入れた人【現場写真を見た間違い探しオタクが「30分前に載せてた写真にあった××がなくなってる」とリプライくれる】
・現場の浴槽内の床に水に浸かってたはずなのに濡れてないフワフワの綿?がびっしり生えてた【誰かからのリプライで解決したけど覚えてない】
・小説家が「犯人は村長」とリプライくれる。ここからいろんな小説家や脚本家が『自分なら誰を犯人にするか』と意見をくれる【小説オタクが「××先生が最もリアリティのある作品を書くからこの人に従って!」とリプライくれる】(マジ関係ないけど綾辻行人先生からリプライきてウワー!!スゲー!!っつってスクショ撮った)
・ここで私のiPhoneがなくなる。コレを使って解決させようとしてることが真犯人にバレたぽい。こわっ!
・【iPhoneをさがす】すると海岸の岩場にあった。(あつまれどうぶつの森の海岸だった)
・持ってたiPadからツイッターログインすると私が犯人を追い詰めやすいように時系列?がまとめられてた。

20/04/19[行動あり]
・忍者屋敷にオフィス移転したら会社のみんなにボロクソ言われる
・私の操縦する飛行機で向かったので都内ではなさそう 海の上に空港があった
・このまま夢の果てに行こうかと思ったけど修学旅行生たちと会社のみんなが乗っていたため断念
副操縦士らしき人に「気付いてる人ですか?何もないですよ」と言われた 真意不明

20/04/21[行動あり]
・京都の中学校の同級生達と高校の卒業式をさせられる
・高校と同じ名前の大学に進学しなければならない
・大学行ってない組は旅館に集められ掃除をさせられた
・昔仲良かったカレンちゃんが出てくる「またここか」と言っていたので真意を聞きに行こうとしたけど大阪の大学に行っていたためもう会えなかった

20/04/22[行動あり]
・砂浜のそばにあるガラス張りのタワーマンションの2階に引っ越す
・最上階が病院で住民はタダで毎月健康診断
・問題なく健康だった人間だけが呼ばれるパーティーの招待状を貰う
・「あの人が精神科医で私らはヤバイ人間なのかも」と言うと招待状持ってきた隣人に「次は初日に気づかないでね」と言われる 真意不明
・小型ジェットに乗せてもらいその辺お散歩した 操縦したいと言ったが強く拒否される(夢の果て問題か精神科医問題かのどっちかの理由のはず)
・屋上に数千本の酒の空き瓶があるがエントランスに飾られたマンションの設計図によると屋上は存在しない
・最上階の病院の受付にあったスワロフスキーで出来たドラクエのスライムを盗んで「落ちてましたよ」と言って届けるとここで働いてる看護師と不倫していると教えてくれた
・住民全員が私の家族だと嘘をついていた

20/04/23[行動あり]
・天候が悪く外には一歩も出れないかなり大きいホテルの中で宿泊客が1人消えて捜索
・階段にたくさんバスタブがあった お湯が出る
・イタリア人の支配人に後ろから抱きしめられて「こんなことに巻き込んでごめんな」と言われ「お前は人捜す気あんのか」とブチギレ
・後から思えば「こんなこと」が何を指していたのか不明
・専務に電話してこのホテルの時価総額を確認、買収出来るかきくと「時間がかかりすぎるし意味がない」と却下される 真意不明

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こう見るとかなり少ない…。本当はもうちょっとあるけど書けるやつはこれだけ。
もっと見てる気がしたけど過ごした時間換算してるからかな。見たい夢を見れたことはないからそれはまた別のスキルなんだろうな。

狂ったらちゃんとツイートする。『今何してる?』「狂った」だから怖い話かよ。

キャラメルラテにコショウかけたら氷室京介を錬成できる

結論から言う。出来ない。これだと澄み切った青空が足りない。
キャラメルラテにコショウかけて青空を混ぜたらもはやそれは氷室京介とほぼ違いはないので、その謎の液体で氷室京介として指紋認証くらいは余裕でクリア出来るとは思う。でも私たちは人体錬成をどれほどやってはいけないことなのか身に染みて知っている世代なので実際にトライしてはいないけど、出来上がった失敗作を見たら誰しもが「あーはいはい、氷室京介が作りたかったわけね?」と言うレシピだとは思う(言われねえよ)

今になってBOØWYにムチャクチャはまっている。
何かにハマったのすごく久しぶりな気がする。3年くらい前に逆転裁判に命捧げてた時期以来じゃないかな。大逆転裁判1の割と最初の方で最押しの亜双義一真を殺した容疑をかけられてしまい(出るかどうかもわからない続編でマジの生死が判明するまで出来ねえ…)っつってDSごと封印し、来たるべき日に発売された続編「大逆転裁判2」と亜双義一真色のワインとバラを買って帰ってそこで初めて1の続きをプレイしたくらいの卑怯者でヨワヨワのオタクなのでテガミバチも記憶を失くしたゴーシュ・スエードと会ったページから辛くて読んでない。
今回BOØWYにハマった理由を聞かれると毎回マジのマジの「ハ?」って顔をされるけど、芸人のナイツ(だいすき)が布袋寅泰の雑なモノマネをするネタがあって(これ似てんのかなあ〜?)って気になってYouTube布袋寅泰を検索した。感覚と行動がごく普通の一般消費者すぎて笑う。お前フツーか!?っていう。
そのあとYouTubeが勝手に氷室京介の「SQUALL」を流し始めてそこ初めて聞いた。マリオネットの人だ〜と思った。ここで氷室京介布袋寅泰の関係は何も知らず自動再生に引っ掛かったのも「同時期に活躍し始めた人だから」なのかなと思った。さらにその後にBOØWYのライブ音源聞いてたら「DREAMIN'」のバックコーラスに果てしなく布袋寅泰っぽい人がいることに気付いて「ここにいたのか!??!??!??!?!??!?!!??」と全てを察した。遅すぎる勘付き。

というか布袋寅泰がギタリストだったというのをこのタイミングで初めて知った。声色がすごく特徴的で独特というか「歌手の声」だと認識していたから歌っていなかった時代というかバンド内でギター担当していたときがあったのが信じられなかった。というかもはや日本の歴史上にBOØWYが存在したことも信じられない。羨ましいが過ぎる。あんなひとびとが芸能界にっていうか音楽史にリアタイでいたタイミングがあるってこと…マジ!?マジ!?(普通の感想) 石で作った武器持ってマンモス追いかけてた時代があるってことより信じられない……けど、けど…い〜な〜!!!!!!(フツーの感想)
仕事してるといつも「男に生まれていれば良かったのにな」と「30年早く生まれていれば…」とかよく言われるけど、後者に関してはマジ今更「せやねん…」と思う。けど前述の通りヨワヨワの風前の灯メンタルオタクなのでリアルタイムでBOØWY解散とか言われてたらショックのあまりバブル崩壊させてたと思う。この手で。

「SQUALL」をYouTubeで1度聞いたあとすぐにシングルを購入した。「アイラブユーの言い方が完璧に私に言ってる」と思ったからなんやけど、これはオタクがよく言う「ライブで目があった」とかそういう類の夢の話ではなく、氷室京介は聴いてる人に対して直で語りかける歌い方をしてる。何…これは何…と思ってたら気が付いたら買ってた。iTunes、親指の指紋1発で買い物できる便利でデンジャラスな仕組みを作ってくれて本当にありがとう。
そこから曲の雰囲気がすきという理由で「BLACK LIST」「16」「DANCING IN THE PLEASURE LAND」「JUSTY」「ハイウェイに乗る前に」を買った。歌詞がすきという理由で「BLUE VACATION」を買った。ちなみにこないだ仲良いと思っていた友人に「一緒で詐欺で儲けよう!」的な本気の誘いを受けたことが死ぬほどショックで2日間ガチで落ち込んでた時に他の全楽曲買った。ショボくれてる私のことを割と心配してくれてた専務に「BOØWYの曲全部買ったから元気になった」って言うたら「BOØWYすげーな」って返ってきた。

「BLUE VACATION」イントロからずっと雨が降ってて(という妄想)しかも結構ヤな感じの雨季の雨で(という妄想)全体的に青い音がする。温度の高い雨粒が南国にあるでっかい葉っぱを濡らしてる音がする。音楽っていう視覚的情報が無の作品に、色や景色や香りがつくの本当に凄いなと思った。私が好きなものも仕事にしているものも殆どが目で見て綺麗なものだから、聴力1発勝負のコンテンツで勝負する難易度の高さに尊敬のあまり心臓がウッ…となる。彼氏と一緒にちょっと遠くのビーチに泊まりで出掛けたけど来てからずっと豪雨でホテルでなんもやることねえ中でアッこの人自分のこと愛してないんだなって知っちゃって帰ったら別れようって決意した10代の女の子の歌やと私は勝手に思ってるんやけど(※妄想)判断は出来るけど実行は出来ない、頭ではわかっているけど変わることは難しいこの理想と現実の微妙なラインをここまで見事に言葉にしてるの凄すぎて、氷室京介はもしかして当時10代の語彙力ハンパねえ女の子だったのかもしれないなと思った…(※疑惑)

氷室京介の歌い方って「この人絶対私に向かって言ってる…」と華麗なる勘違いをさせる問い掛けのようで「CLOUDY HEART」の序盤にある「体だけはどうぞ大事に」って歌詞のところがウチのばあちゃんよりも私の体を労ってくれてる言い方でマジ早寝早起きしよう…ちゃんとジム行こう…と決意する(野菜もちゃんと食えよ!みたいな歌ではない)
知りもしない会ったこともない他人に言う話し方じゃなさすぎる。何年もずっと誰よりも親密で、もう2度と会えないかもしれない大切な人に言う声の色すぎて「うん…アンタもね…」って頬を掻きながら照れ臭そうに言っちゃいそうになる。お前は一体誰だ。
「MEMORY」の中に出てくる「スーツケースに全て詰め込んで 気が変わらないうちにここを離れるよ」って歌詞もスーツケースに詰め込まれた”全て”の中に未練とか迷いも全然入ってる言い方をしてて、決して大がかりな引越しだから服とか靴とかいっぱい入ってるっていう言い方じゃない。生活に必要なものがあんまりというか、そもそも中にそんなに物入ってなさそうな言い方をしていて、このスーツケースも絶対にゴロゴロするやつじゃなくて手に持つタイプのトランクだと思うのは、ゴロゴロを引きずってる人の言い方じゃなさすぎるから。実際に言葉に出すよりもメロディーに乗せた方が説得力が上がる人間っているんだなと感動した。私も今度のプレゼンで歌おうかな(今度のプレゼンで歌うな)
「ここを出て行くよ」じゃなくて「ここを離れるよ」っていう言い方も短い期間かもしれないしもしかしたら永遠かもしれないしっていう断言せず濁してるところが旅立つ男の決断と前述の未練と迷いのところに通じてて、このたった1行の文章で微かに矛盾しているところがアーーーーーーーッッッッッッッtttttってなる。歌詞の中にいつもフワッと「前述とのズレ」を生じさせているところが人間味というか、人の感情なんかそんな全て筋が通ることもないわなっていうアーーーッッtttt (やるならちゃんと書いて?!?!??!?!?!)

いつも行ってるネイルサロンのギャルもBOØWYが大好きでこないだマトモじゃない色にしてもらってる時にずっと語ってて「あそこの歌詞はこういう意味だと思うんですよ…」とか言ったら「ヤバ〜分かる〜私はイメージダウンが好きです」って言われてただのフツーーーーーーーーのファンの会話をしていた。

新曲でたら死ぬ。死ぬほど喜んで発売日に死ぬほど買ってそのまま死ぬ。ライブなんかしてくれちゃってチケット当たっちまって当日無事に行けちまったりしたらもう1度蘇ってしっかりライブを楽しんで黄色い悲鳴を上げるだけ上げてムチャクチャ真剣に聴いてそのあと無事に死ぬ。何度も蘇り同じ回数だけ死ぬ。
推しがこの世に生きていて現役で活動してるのマジすんばらしいなと思った。アーティストに限らず企業やらお店やらありとあらゆる推しが沢山いるから惜しみなく課金しようと思った。やっぱり愛はお金じゃないけど、お金を出すときって愛ゆえなことが殆どだよな…と思った。ウンウン。バンバン課金するために一生懸命社畜するであります。

ジャム買わんかいハラスメント〜運命のホカホカパン〜

初めて働いた会社の会長と今でも月に1度必ず食事に行ってる。
高校も出てない社会人経験ナシの当時の私と電話で5分話しただけで「切れ味がいい」っつって即日雇ってくれたマジ人生最大の恩人で、その数ヶ月後に私が大手に転職したときも大笑いしてた。断じて謀反ではない、と言いたいけど8年経った今もここの関係者からたまに「光秀」と呼ばれるのでアレはやっぱり本能寺の変だったらしい。謀反だって種類があるので日本史オタクとしていろいろ反論したいけどとりあえず大河になってくれてよかったでござる。

雰囲気がゴッドファーザーぽいので会長のことは裏で勝手にボスと呼んでいる。
ボスはこの銀河に数多の宿泊施設を所有してるオーナーで、最近の流行り病のせいで本当に大変そうだった。この人はフツーの資産家なので倒産的なことには絶対ならんぽいけどとりあえずこの時着ていたシャツの第4ボタンだけ空いてた。そこだけ空いてた。言おうかな、言うかな、と思いながらガン見してたけど気付いてくれなかった。なんか出会って真っ先に言うことがそれってファッションチェックしてるみたいで失礼かなと思ってただガン見してた。(それもどうなの)
指定された都内のレストランに向かうと珍しく私が先だった。席で待っていると「店潰れた?」とメールが来る。いや潰れてねえ、迷ったって言ってくれと思いながら軽く経路を書いて返信するとガン無視してタクシーに乗ってやってきた。「メール見ました?」と聞くと「長文だな〜と思って読んでない」とか言う。60近く年上でなければフツーにちょっと叩いてた。

注文を済ませウェイターさんが会釈して去っていくと同時にでっかい茶封筒を4つ手渡される。
「なんですかこれ」たくさん紙が入ってるみたいで重たかった。
「積年の私への文句をまとめたんですか?」「それはまた別にある」いやあんのかい。中を確認すると数百枚の書類のコピーが入っていた。
「面白いよ」「何ですか」「まあ見てみなって」いちばん分厚い封筒から中身を引きずり出してビッシリ書かれた表を見る。「日付と人数…あ、建物名書いてありますね。宿泊予約ですか?面白い要素ないですけど」薄目で見たらムチャクチャ面白い変顔が現れたりすんのかなと思って目を細〜くしていると(バカである)言われた「キャンセルの履歴だよ」
「え」「もうビックリでね、リーマンショックの頃よりヒドい。サーズの時もなんもなかったし震災の頃は復興に切り替わるまで早かった」
面白いよ、そう言って手渡されたはずなので意図が分からず「これ面白いですか!?」と聞くと「アレ…どうせ高笑いすると思ったんだけど」と意外そうに言われた。わしゃ悪役か。

そのあと、銀行がやってる宿泊事業向けの融資の話とか面白い宿泊プラン打ち出してる旅館とかの話をしているとボスは急に「女将の言う通りになったなあ」と言い出した。
「女将?ってあそこの」「そう」とある有名な観光地にある老舗の旅館の女帝で、コロナ初期の頃にさっさと営業停止して従業員みんなでシンガポールに遊びに行っちゃった凄い女将のことだ。「女将がね、絶対にオリンピック延期になるって最初から言ってたんだよ」普通にスゴくて笑いながら「理由は?」と聞くと「数字が不吉らしいよ〜」と言われた。エッ…エエッ!??!?会社のみんなのこの話したら「女将凄すぎワロタ」みたいな感じだった。相変わらず軽くてワロタ。

「最近どんな仕事してんの?自慢しなよ」と言いながらボスは厚い肉をツンツンしてた。肉をツンツンすな、と思いながら「最近は服関係が多いですね」というと「服?なんで服?」と驚かれる。「エッ」「え?」「エッ…いや…」「?」「私が…服…好きなので」そういうと若干沈黙が続き「そうなの!?初耳!!!!」と言われた。いやもうなんつうかまあ言ったことはなかったけど…なんていうか…ねえ…見たら分かるやろがい案件かと…思ってちょっと黙っていると「ごめん今なんて言った?フクスケ?」と聞かれて笑った。「私がフクスケなので」ってなんだ。

「そういえば先週まで滋賀行ってましたよね」って聞くと、私の前に置かれたケーキの上に乗った生クリームをガン見しながら「シガ?」と言われた。
「え、写真送ってくれたじゃないですか」「送ったか?」「行ってないんですか」「覚えがない」あれ、、、人違いかな。相変わらず私のケーキをガン見している。穴が空いたらどうしてくれんだと思いながら「琵琶湖沿いのホテルに泊まったって言ってませんでしたっけ」と聞くと「ああ!琵琶湖は行った」と言われる。それこそがシガです。琵琶湖と滋賀が繋がらない人初めて目撃してしまった。
「琵琶湖の近くにあったお店でね、フレンチトースト食べたんだけど。世界で一番美味しいフレンチトーストだったねえ」って言われ速攻で店の名前を聞く。世界中の美味しいものを食べてる人から美味しかった情報をまとめてる闇グルメリスト(闇)がこの10年でどんどん分厚くなってきた。「いいですねえ、美味しいフレンチトーストっていう言葉の響き」と言うと「いいよね、フレンチトースト作るの絶対大変だろうけどさ、焼いたり煮たりさ」と返され煮るわけないだろと思った。私が自炊しないことをいっつもチクチク言ってくるけど次言ってきたらフレンチトーストを作ったあとの煮え湯を飲ませてやる。

ボスがお手洗いに行った隙にカッコつけてテーブルで支払いを済ませて待っていると帰ってきた第四ボタンがバッチリ閉まっていた。「あ、閉めたんですね」と言うと「……………言わんかい!!」と叱られた。
支払いがこちら持ちだったことを知ると「偉くなったな…」とドン引きされたので「いえ、私じゃなくてフクスケが払って行きました…」と言うと「ああ、これもフクスケからだよ」とレストランのスタッフがでっかい紙袋を持ってきてくれた。
「フクスケ、金持ちなんですか?」「なんじゃない?」「コレなんですか」「おたくの会社の皆さんに、人数分あるよ」中を見たらホッカホカの焼き立て高級食パンだった。
スタッフさんにお礼言って「あなたも貰いました?」と聞くと笑って「貰いました!」と言われる。妖怪パン降らしに「荷物になるかなと思ったけどどうせ車で来てるんでしょ」「それに今から会社の人と会うでしょ」「あ、浜松町まで送って」と言われ、会社を作ったことずっと大反対されていてこういうことは初めてだったのでちょっとウルッときてたけど落ちかけた涙は浜松町で乾いた。「あれ、ウチの会社って人数何人だと思ってます?一個足りないですけど」と厚かましく言うと「お前もいるのか〜」と言われた。レストランの人がちょっとアッttって顔をしたので「会社の人からちぎって貰います」って爽やかな顔で返した。

専務🦀に電話すると「常務🐏が欲しがってたジャム買いに自由が丘まで来てるよー!」と言われて運命を感じた。ホカホカのパンを輸送している人間と、ジャムを買いに行ってる人間…。合流すると「売り切れだったから買ってねえ〜」と言われて「買わんか〜い!!!!!!!!」と問答無用で車を飛ばして世田谷のパティスリーまで無理やりジャム買いに行き、どういうわけか鳥肉のレバーをゲットして大満足で仕事に向かったのであった。

専務と消えた黄色い看板

明け方から午前にかけて大雨だったのに正午には雲ひとつない晴れになった劇的天気の1月某日、いつもお馴染みウチの専務🦀を横浜の病院まで車で迎えに行った。
取引先から仕事の電話が来て「今って外ですか??」って聞かれたけど説明するのが面倒だったから「🦀を病院まで送りに来てます」って答えたら「病院送りは…やりすぎだと思います」と言われてフフとなった。馬鹿野郎、本気でやり合ったら送られるのは私だよ。奴は両手にハサミついてんだぞ。

専務から「終わったよー!」と連絡が来たので「病院の前にいますよー」と返事する。
東京戻って仕事しなきゃ…と思ってたけど中華街寄ってランチしてからでもいいな…とグラグラ揺れてるところに助手席に乗り込んできた専務から「駅前にクサの好きそうなお店あったから寄っていかない?」と誘われた。服屋さんだなと確信しながら「い、い、い、行く〜〜〜〜」と返事してそのへんのパーキングに車を置くと駅に向かう。

話せば長いが私は専務にクサと呼ばれている。
草でも臭でも腐でもないし名前とも関係なければ私自身が緑色なわけでもその辺にいっぱい生えてるわけでもなく2018年10月に三国無双の話してからずっとクサと呼ばれている(?)。あと更に謎だが私も専務のことをクサと呼んでいた(??)。というか私が先に専務のことをクサと呼び始めたら専務も私のことをクサと呼び始めた(???)。そして紛らわしいので譲った結果私がオンリーワンでナンバーワンのクサになった(????)。どういう何がなんなんだろう。今書いてて笑っちゃったくらいずっと意味分かんないな。

担当のお医者さんがあまりにも小声で何言ってんのか全く分からんかったからとりあえず全部ニコッ…と微笑んどいて事なきを得た話と(多分得てない)さっき運転してきた国道1号線が関西の私の地元にも通ってんねんけど繋がってんの!?という話を(さっき調べたら繋がってるらしい)しながら歩いて横浜駅に到着した。
「さて、なんて店ですか?」鬼の視力で辺りをギョロギョロ見渡しながら質問する。
「・・・」
エッ…?
「ど、どこらへんにあるんですか?」
「・・・」
専務はニコッ…と微笑んだ。いや覚えてへんのかい!!!!さっき医者にやった何も分からん時にやるやつすな!!!!!!

「ハハッ、まあまあ そんな目で見んなよ」何故かムチャクチャ余裕の表情でそう言って続ける。ネタバレするとこの謎の自信は最後まで謎だった。
「黄色い看板…そう、黄色い看板を左手にしてその奥にあった。」
「き、黄色い看板!??!」なんじゃそりゃ。よくもその程度の情報でそこまでクールな態度取れるな…。この調べたらだいたいのことが判明する世の中で原始時代レベルの目印の話になってビビった。あの葉っぱのデッカい木のところね!と変わらん。
どこにも黄色い看板なんてなくて10分くらいウロウロして私の大好きな服屋さんNARACAMICIE(イケてるシャツ屋)を発見。「ここ?」と聞くと「違うんだなそれが」とサクッと否定された。近くで冬物コートのセールをやっていたからとりあえず狩りに行ったけどやっぱりまだ早い。コートは6月に買う物だと買い物の教科書の2ページ目にも書いてあるだろ。

ウダウダ言いながら歩いていると黄色い看板のロクシタンを発見した。
「黄色い看板ってもしかしてアレですか?」
指を指して聞いてみると専務は自信満々の様子で「そう。アレ」と言った。ちなみにまたネタバレすると全然これではなかった。
「この黄色の看板を左手にして奥でしたよね」「そう!!!!!!!!!」
「いや声でかいな。この看板を左…ってことはあっちですよね。あっち店ないですけど」「じゃあ逆だ」
ふ、不安だ…と思いながら30分くらいウロウロしてたら急にハッ!!としたように専務が覚醒した「ここ通ったことない!!!!!!」
「通ったことない」「ない」
「ないか〜」「っていうかここの改札通ってないしこの出口使ってない」
「ここ地下ですよね、階は合ってます?」「階段登った気がする」
「何改札から出ました?」「電車で来た」
「オーケイ、不明ですね」ということは地上階かな…黄色い看板…ロクシタンもきっと横浜駅周辺だけでいったい何店舗あるか…。ちょっと考えてると専務が「っていうか 黄色い看板もロクシタンじゃなくてマックだった気がしてきた」とか言い出した。
ひとしきり笑ったあとスッと真面目に「…あの、それに関してはちょっと強めに「ハ?」と言いたいですがよろしいですか」と聞くと「まあ落ち着けよ」と止められた。なんでこんなに澄ましてやがる。ピンチの時の弁護士か。

「もうポテト食いに行こうよ」専務が妨害工作を始める。「なんで諦めんねん」「逆になんでそこまで諦めないんだよ」執念にドン引きされながらも黄色い看板を探した。専務の言う私の好きそうな服がどれくらい私の好みと一致してるのか気になるだけだったけどまあ、確かにもういいかなと思い始めた。またいつか通りかかった時にコレって言うだろう。ダラダラ歩きながら地上に行くともう一つのロクシタンを発見する。横浜駅がすごいのかロクシタンジャパン(?)の店舗展開がすごいのかどっちだ。どっちもだな。
「ポテト〜」専務のリタイア宣言は続く。「後で中華街でも寄「行く!!!」食い気味に空想上のポテトを床に叩きつけた専務を連れて歩いていくと、さっき見つけた新たなロクシタンの黄色い看板を!左手にした!その奥に!ギラギラした!一際目立つショーウィンドウの!!!!服屋が!!!!!!!!あった!!!!!!
………見つけた!アレだ。私の…いや、クサの好きそうな店。
「アレじゃないですか!?アレですよね!!!」歩き出そうとすると専務が私の目を見て言った。

「な?」

初めて…この人に出会って6年、今はもう最も仲良い大親友のひとりで、数年前に一緒に会社まで作った仲の専務を初めて、初めて叩こうかと思った。
「今ちょっと叩こうかと思った」「叩くなよ〜〜〜痛いだろ〜〜」
な?ではない、例えこの銀河の全てが「な?」だとしてもこれだけは、今この瞬間のコレだけは決して「な?」ではない。「な?」の権威とされる第一人者が、「な?」国際研究センター長が、「な?」常任理事国のトップたちが口を揃えて、例えコレを本物の「な?」だと宣言したとしても、これは、これだけは絶対に「な?」ではない。「な?」でもなんでもない。「な」でもないし「?」でもない。「な?」じゃねえ。「な?」じゃなさすぎる。この世界にこれほどまで「な?」じゃなかったとこが今まであるんやろうか。「な?」に関するWikipediaにこの件が記載されてたらムチャクチャ抗議する。そりゃもう周囲がもうやめとけと止めるほどに抗議する。これが「な?」ではないという主張のために人生を賭ける覚悟はとうに出来ちまった。

結局その店は私がたくさん持ってる服屋で「ああ、ここか」って素っ気なく言ったら「ああ、ここか、じゃねえ」と逆に叩かれそうになった。叩きたいポイントがふたり同じだけ貯まったので中華街で北京ダックに交換しにいった。
春巻きを吸いながら専務は「こないだ銀座で食べた上海蟹が思ってたのと違った。上海で食べたら思ってた上海蟹なのかな…」と真顔で最近の悩み事を打ち明けてくれた。
「いや分かんねえ」って言おうとしたけどここでまた叩きたいポイント貯めちまって今度は海越えて上海まで行く羽目になったら………メッチャ楽しいな〜とおもった。仲良しかよ。

 

合コンのツラしたパリピのライアーゲーム

私がずっと営業かけてるとある女性の経営者がいる。
トウキョウの女社長…と言ってもみんながみんなシャネルのジャケット着てデッカいバーキンにマックブック突っ込んでマリオに出てくる踏んだら死ぬトゲトゲの敵みたいなルブタン履いて真っ赤なポルシェを青山通りに路駐しているわけではない。けど、この人はわりとそんな感じの社長。
起業して十数年の超やり手なんやけど、意外と乙女ロマンチックなので「こないだカレと旅行いった話聞いて❤︎」みたいな電話が以前はよくかかってきてた。仲悪いわけじゃないけど私は営業目的で彼女はプライベートの友人だと思ってくれてるこの溝のせいでなかなか仕事に繋がらない。もうこの人と仕事するの無理そうかなと思って最近こっちから連絡してなかったけど先日久しぶりに電話がかかってきた。

「あのね〜…お願いがあるんだけど〜…」って言われた瞬間に「やります」と最強の安請け合いをした。コレいつもやる。お決まりの社畜ネタ。コロナ大爆発してた初期の頃に武漢の取引先からすぐに来てほしいって言われた時だけ発動せず自分は命が惜しい方の労働者だと知った。どうでもいいけど私を含めた「御社のためなら死ねます!」の古い社畜の皆さんたち、ウイルスパニック初期の頃マジ試されてたな。
「やりますってwまだなんも言ってないよーw」マジこんな感じの話し方で笑われた。語尾にwついてるひとけっこういるよね。オタク・アイズにしか映らないのかなアレ。
「この日空いてる?」「空けられます。夜ですか?」「うん、夜。19時くらいかな。会わせたいひとがいるんだよね」会わせたいひと!その展開は初。
「っていうか話変わるんだけど」いや変えるな!!続けてくれ!!
「カレシと別れました!(泣)」
私には見えた。語尾のカッコ泣きが。
「えっ!あの彼氏さんですか?」「そう!も〜、マジ、やばくない?落ち込むんですけど」
な、なんか嫌な予感してきたな。基本的に、まあ勿論人によるねんけど起業した人間の行動力って半端ない。野ウサギより瞬発的に動く。となると、ここまでのやり手の社長がやることなんて一つしか
「合コンしない?」ハイ、来た。もうアカン。予定空いてるって言ってしまったしパソコンの画面チラッと見たら食べログのリンクが送られてきてた。開いてないけど絶対に当日の場所やろうな…野ウサギめ…。いつか『起業家と野ウサギの共通点』っていうタイトルで論文書いてやる。両方スゲー素早いんだよね!(ニカッ!)って一言で終わりそうやけど。んなもんツイッターでやってくれ。
どうしようかな。そういう会あんまり好きじゃないっていうか仕事に繋がりづらくて行く意味があんまり、と思ってたら「でもこういう会苦手そうだよね…?やめとく…?私のことは全然気にしないで…」と断りづらすぎる先手を打たれた。もういいや。約束しちゃったし行こう。この人が招集したひとびと興味あるし。
「いえ!行きます!楽しみです」クソつまんなかったら明日ゴルフっつってすぐ帰ろう。明日ゴルフっていうとみんなすぐ帰してくれるので魔法の呪文みたいになりつつある。シンデレラが0時までに帰らなきゃいけなかったのも次の日ゴルフやったからやと思う。

そして当日。もう夕方っていっても明るいな、春だな、と意外と風流なこと(?)を想いながら食べログのリンクを元に指定された六本木のダイニングバーに向かった。
どうでもいいけど食べログの地図の画面、[アプリで見る]を押すと食べログのアプリに誘導されるの毎回バチギレそうになる。私が思うアプリはその遥か下に小さく載せられたグーグルマップやねんな。
全員で何人になるのかも聞いてないし女性陣の職業も一切聞いてないから皆が何着てくるのかの予測が全く出来ず、とりあえず人とかぶらなさそうな服をと思いミッシェルクランの青いツイードのセットアップを着て来た。誰ともかぶらんことを祈りつつ麻布方面に歩きながら目的の店を探すと、それらしいビルの前の喫煙所でタバコ吸ってる女社長が青のツイードのセットアップ着て優雅に手を振っていた。う、嘘だろ。
会釈しながら近づいて行くと「えー!私たち双子みたいだね!w」と声を掛けられる。この時点で帰りたかった。もうこの世の誰も着てくれるな青のツイード。『作るな売るな買うな着るなメルカリに出すな青のツイード』と心から思った。
タバコを吸い終わった主催と一緒に店の中に入るとさりげなーくジャケットを脱いで白のブラウスになる。これで卍ペアルック最強おそろッピ双子ちゃんコーデ卍からは解放された。あっぶねー。もうみんなで着る服事前申請制にしようよ〜。私こないだ赤ジャケット着て会議行ったら隣の席のひとが黄色ジャケットで吉本新喜劇のモブのチンピラみたいになってドン引きしたし邪魔するなら帰りそうになった。

いちばん奥のややデカめの個室みたいな部屋に案内されると男性が5人と女性が3人いた。我らふしぎ星のふたご姫(このネタ伝わるんかな)2名を足すと5人対5人になる。早めに来たけど私が最後っぽかった。おっきいソファが2つあって壁際に椅子が何脚か置かれてる。中央に丸テーブルがあってその上にはオシャレオードブルとオシャレシャンパンクーラーがあった。みんな基本的に立ってるスタイルっぽい。挨拶しながら入って行くと紺色のスリーピーススーツにボルドーのネクタイ、ストライプのシャツ着て左手の薬指に金の指輪をつけた”新田真剣佑のパクリ”みたいなオニイサンが来た。多分、外資系の保険屋の営業マン。赤坂か外苑前かあの辺で働いてておそらく新婚。まだちっちゃい娘さんがいそう。
「主催さん!なにこのメンツw気合い入れすぎ!」「そうそうみんな綺麗でしょ。私以外は」「何言ってんすかw主催さんが誰よりいちばん綺麗すw」「ちょっとー!みんな聞いたー!?こいつほんとムカつくんだけどーw!」「ひどっw褒めてるのにw」「はあ〜?殴っていいかな?w」……………ひ、久しぶりに見たなこんな感じのノリ。初めて書いてみたなろう系小説かと思った。転生された方々かと思った。

パクリの真剣佑…いやパッケンユウが名刺を差し出してくれた。「今日は男側のメンツ集めました。普段は保険の営業やってます。」まあ、ぽいよね。と思っていたらコソッと追加で言われた「全員ちゃんと大卒以上なんで安心して下さいw」何を…エエ……何を?!!?
なんか、こんな感じか〜。もしかしたらとおもって来たけど、まあ、そうよね。今思い出したけど明日ゴルフだった気がしてきたな。
主催がシャンパングラスを持って全員を見渡す。「今日は私の失恋を慰める会に来てくれてありがとうw」アッそういう会なのねおk。
「女性陣は、ほんと、私が付き合いたいくらいの素敵な人たちなので。メンズたち〜!何かやらかしたら許さないからー!」みたいなことを主催が言った瞬間、ベリーショートの水原希子みたいな女性が急に目を見開いて言った。「えっ!今日ってそーゆーかんじの会なんですか?私カレシいるんですけど…」
今思えばコレが開戦のゴングだった。
「あっ!そうなの?ごめんね私がちゃんと言ってなくて」「いえ!私の方こそゴメンなさい> <」と、主催とベリショ原希子の話は問題なさそうに終わりそのあと普通にシャンパンでカンパイした。
主催が紹介してくれてパッケンユウ以外の全員と名刺交換した。殆んどが経営者でなんちゅう会じゃと思った。ベリショ原希子はやっぱり元モデルで今は営業代行してるらしい。食べても太れないからとっにかく大変!> <らしいけど普通に生きてて体重増加を強いられることってなんかあんのかなって気になっちゃった。
全員と名刺交換してウチと取引可能そうな人たちとは来週それぞれ会う約束してもう完全にやること終わった。合コンとかいうものに来たのはコレが初めてやってんけどマジどうかと思う参加者だった気がする。

みんなどういう会話してるのかなと思って静かにしていたら気付いた。なんか、おかしい。
会話がいくつかのグループに分かれているけど主催と話していない人たちの声がやや小さい気がする。じっと聞いてみると投資家がどうとか、休日は何してるのか、シンガポールで独占契約がなんとか、タイプの芸能人などと言っている。恋愛トークに絡ませて自社の実績を言い合ってるっぽい。ちなみに『タイプの芸能人を聞かれて無難な回答2020』は「星野源」と「水卜麻美」らしい。ぶ、無難…!?!??!

じっと観察しててやっと気付いた。主催以外全員が「営業目的」だ。相手がマジで恋人探しに来てたらアレなので目的を探り合っていたらしい。一体何をしているんだ。
どうしてコレが始まったのか考える。分かった。ベリショ原だ。ベリショ原が表明した「私は恋人を探しに来ていません」という戦線離脱宣言から全ては始まっていた。カレシがいるベリショ原を口説くことは出来ないしベリショ原はカップル成立させたい主催にヤな顔されず堂々と仕事の話だけが出来る。ベリショ原とパッケンユウがビジネストークを繰り広げてるところに別の経営者が参戦し以下略っぽかった。そ、そんなことあんのか。スゴイな…!?!?君たちが手を組めばすごい詐欺を考案できそうだ。

パッケンユウがグラス持って話しかけてきた。「こういう会あんま来ないっしょ?」
この人苦手かもと思いながらも名刺を渡して身元が割れてる以上ここで処すわけにはいかないので普通に話すだけ話す。「そうですね」「いつも仕事してそw」「そうですね」「休みの日何してんの?」「仕事ですね」「休みじゃないじゃんw」アカン。スーパーゴルフタイムが近付いて来てる。「仕事すき?」「好きですね」「何が好きなの」「ふつうにウチの会社のことが好きです」「へー」久しぶりにこういうタイプに会ったなと思って自分の普段の環境がいかに恵まれてるかを感謝してたら
「頑張ってて、えらいね」と頭をポンポンされた。

「すみません明日接待でゴルフなんです」「へーゴルフやるんだ 俺もやるよ」「へえ お化粧室ってあっちですか?」「えっとね」返答も聞かずに主催の元にまっすぐ向かった。ここまで即刻シャンプーしたいと思ったことが今まであっただろうか。とにかくはやく帰りたかった。ホンモノの真剣佑、同期のサクラ…すごい良かったよ…。
主催に話しかけようとするとまた先手を打って言われた。「あたし…カレと別れて良かったの…かな……?」い、今!??!???!
「良かったんじゃないですかね!?!!?!」もうとにかく勢いで押そうとした。最悪の受け答えだった。
ベリショ原が横から話しかけてくる「主催さん、未来の恋に生きなきゃダメ!」その他の会話や発言は今思い出しながらなんとなく書いてるけどここだけマジの水原希子が言いそうだったのでメチャクチャ覚えてる。マジ原希子、未来の恋に生きろと強く背中を押してきそうすぎる。

主催が別の何人かに誘われて一緒にタバコを吸いに行きベリショ原と2人になるとすぐ「私そろそろ帰りたいんですけど一緒に抜けません?」と言われた。女神よ。一緒に帰ろう…きっとこの辺に住んでいるんやろうけど…。
「さっき、頭ポンポンされてマジギレしてましたよね」ベリショ原に意外なこと言われた。「マジギレまではしてないです。今日ハゲるくらいシャンプーするだろうなってぐらい」「なにそれ笑、超ウケる笑」ベリショ原、語尾に笑が付くタイプで更に意外なことに私と同い年だった。
いろんな人がいるんだなあ〜とこの日改めて思った。その日帰ってからシャンプーしすぎて頭のテッペンだけ普通にハゲた。
ちなみにベリショ原、彼氏はいないらしい。内緒ね、と教えてくれた。このエキゾチック策士は合コン営業(何それ)の専門家なんだろうか。「いつもこんなカイジみたいなことやってるんですか?」「カイジってキンキンに冷えてる方の人ですか?」「いや、キンキンに冷えてやがるのはビールです」「ビール笑」という謎の会話をした。

私は好きな人とだけ生きていきたいなと思っているけど、たまにこういう…外部からの余計な刺激を入れると体の免疫力がガンッと上がる気がする。パッケンユウ、きっといろんな人から裏で「ヤクルト5000」って呼ばれてるんだろうな。
っていうか会話の流れで何故か「デュラララの作者ってなんて名前だっけ」って話になって(本当になんの話だよ)みんなで詰んでたので「成田良悟です」ってつい瞬発的に答えちゃったんやけど「知識人だねえ〜」と感心されて衝撃だった。オタクは知識人。それ毎日メルマガかなんかでその一文だけ届けてほしい。

そして主催はその後フツーにカレとヨリを戻したらしい。良かったな!?。そして私はもちろん次の日ゴルフに行ってなくて、ベリショ原とパンケーキを食べに行ってたのであった。良かったね。

 

 

車椅子のオッチャンと7本の自爪

わたしは爪が長い。根元から測って約3センチいかないくらいまで伸ばしてる。
それじゃ生きづらいのでは?とよく心配されるけどそそそれは爪が長いことと関係ある方の質問だろうか………深爪しても同じこと聞かれたらどうしようと不安で余計切れない…(これはごく普通の人のせいです) 爪伸ばしまくって不正した指の長さの手が好きでここ数年は事実を改ざんし続けている。

自爪ですかともよく聞かれる。ずっと10本ぜんぶ自爪、だった。こないだまで。
こないだ以降は3本だけ付け爪になってる。3本失った時もういっそのことリセットして深爪しようかなと思ったけど「伸びるスピードが異常に早くてマジヤバイウケる」と言ってくれたネイルサロンの担当のギャルの言葉を信じて他7本の長さに辿り着くまで付け爪で育成に入ることにした。2ヶ月でぜんぶ同じ長さになるよと言われた。本当かよ。よう分からん南国の観葉植物みたいやな。アイツら異常に早そう。偏見やけど。

3本失ったのはこないだとある忘年会に参加した日。ぼっちで壁際に咲いてたら、車椅子のオッチャンが会場に入ってきた。
透明プラスチックのコップに入ったリンゴジュースを飲みながら(マジ誰か早く知り合い来てくれ頼む頼む早よ来すぎたかな〜?!)と1人で入り口をガン見してたからそのオッチャンのことも見てた。縦のシマシマのスーツ着て口笛ふきながら割とスピード飛ばしてグングン進んでいらしたからここに来たことある人なんかなと思った。この会場の地形を知ってる人の速度な気がした。これが大間違いやってんけど。

この先に段差がある。ちょっと間隔開けて続けて2段。
洒落た造りで誰にでも便利ってそんなに多くないんかなと思いながらオッチャンがグングン進むのをなんとなく見てた。段差あるの知ってるのか心配になって声かけようかと一瞬考えたけど私が想像できる車椅子の通常スピードより速かったからやっぱりこの会場を知ってる人の可能性のほうが高いなと思った。熟知してる場所でポッと出のモブに「そこ段差ありますよ!」って言われたらイラッとするかなと思って。私もごはん食べてるときにカロリーの話されたらこの世の全ての大人げないを詰め込んだキレ方するし…(それは例えとして適切なのか)

そしたらオッチャンは流れるように段差に突っ込んで行った。
「いやマジか!!!!!」と思った瞬間もう既に飛び出してて気付いた時には両手で車椅子を思いっきり後ろに引っ張ってた。

ど、動体視力…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

いやお前、おま、ここでもか?!?!?!?!誰かがピンチの時は必ず間一髪で駆けつけてくれ…おま…ちょ、1番カッコイイやつやんけシャンクスかよ?!?!?!?!?!?
見開き2ページで急に現れるなよ!!!次の回絶対巻頭カラーで表紙やないか!!!なんやねん!!!!全く!!!!頼りになる〜〜〜〜〜〜〜味方軍に呂布おる時の三国無双かよ〜〜〜!!!!!!!!!!!

車椅子ってこんなに重いのか…勢いもあったから…とかとか思いながら余りにも一瞬のことやったから自分でも今どういう状況なのかがよく分かってなかったけど、周りが駆け付けてくれてオッチャンは段差の上に戻ってきたところで私もやっと周りが見えてきた。
オッチャンも"動体視力の者"っぽくて自分で段差降りた瞬間にブレーキ?かけてたぽくて自分でどうにか出来てたぽくて私マジで今年いちばんの余計なことしててちょっと笑いそうになった。"メチャメチャ慌てて触りに行った人"になってた。
右手でコップごと持ち手部分を握っていたからグニャとなったプラスチックのコップから勢い余って飛び出したリンゴジュースがオッチャンの肩にかかってた。"メチャメチャ慌てて触りに行ってジュースかけた人"になった。なんか恨みでもあんのか。
オッチャンがとにかくめっちゃお礼言ってくれたけど入場3分で余計なことしてネトネトにしたから相殺するためにシバいた方がよかったと思う。

そして今更ながら私からオッチャンの車椅子までの数歩の間にいた女の人に思いっきりぶつかったことも思い出した。お前は暴走殺人マシーンか。お姉さんにぶつかった肩が痛かったからお姉さんはもっと痛かったと思うしビックリしたと思う。"おもくそ人にぶつかりながらメチャメチャ慌てて触りに行ってジュースかけた人"になった。本当に申し訳ない。ちなみにこのお姉さんとはこの日からメル友になった。

オッチャンから離れてお姉さんのところに行って「すみません さっき思いっきりどついてしまって お怪我ないですか」と謝ると「ドツイ…?私の方はぜんぜん大丈夫です。血出てますけどティッシュいります…?」と言われた。ど、どつく…その単語そんなに浸透してないか東京…ラップ本舗があるから宇宙にも通じると思っ…待って血…!?「えっ鼻血?!?!」(※普段よく出る) って言いながら慌てて鼻の下に指を当tイッッッッッッッッッッッッッッテェエ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
いや?!?!これは?!?!指??!!指ちゃう爪との連結部分!!!根元がマジでイテェ!!!!!!!!!!何?!?!?!?!
なんか、すごい、嫌な予感がする、と思いながらバッッと薄目で手の先っぽを見たら何本かが彼岸島の最終巻みたいになってた。怖くて読んでないのでイメージやけど。北斗の拳でスゴい技くらった敵が内側からスゴイことになるあのスゴい感じになってた。こっちは読んだから適切。

一部始終を見てたスタッフさんが慌ててティッシュ持ってきてくれて数枚引き抜いて渡してくれた。"おもくそ人にぶつかりながらメチャメチャ慌てて触りに行ってジュースかけた上に無駄に爪が剥がれかけた人"になった。いやもうあの自業自得っていうか完全に伸ばしてる奴が悪いんやけど、みんな優しいからそれを指摘しないでいてくれて無言の沈黙のシーン……の中、スタッフさんがメチャクチャ言いづらそうに「あの…さっきので…あの鼻の下にも血がついてます…」って微妙に微笑みながら教えてくれた。例えヨソの血持ってきてでもどうしても鼻血出したいマンvsこんな時でも笑顔を忘れないプロのサービスマン。

恥ずかしすぎて「ね〜!ほんと!ナハハ〜!」って陽気にお手洗いに逃げてきた。鏡で顔見たら鼻の下に滲んだ血の痕がチョビひげみたいになっててメチャクチャ笑いながらこれは流石に写真撮ろみんなに送ろう(今考えると鼻の下に血痕つけた自撮り送ってくるやつ嫌だ)と思ってずっと左肩に掛けてたポシェットからiPhone取り出そうとして留め具部分を爪でイッッッッッッッッッッッッッッtテェエ!!!!!!!!!!!!!!

………………………………(もう何も言うことはない)

手をかざすと水が出るタイプの洗面でマジでよかった。アホなので蛇口だったらひねってまたイッテェするところだった。もはや水が痛い…傷口にしみてんのかと思ってたけど普通に水圧が痛かった。「もうダメだ…」と普通に思った。ププッ、これはツイッターに書〜こおっと、傷口に水がしみるとおもったら水圧だった もうダメだ、みたいな。さっそくツイートしようとして濡れた両手から水分をパッパッと払っtイッッッッッッッtttttttttttテェエ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!学べよ!!!!!!!!!!!!!

も、もう満身創痍だった…。立て続けになんでこんな目に…(ほぼ自分のせい)…最後思いっきり手振ったのマジで痛かった…最も痛かった…もう頭も痛い…存在も痛い…ついでに人生の先行きが不安になってきた…会社の将来もとりあえず心配になってきた…。
トイレの個室に入るひとたちも飲食店の洗面所で彼岸島してるヤツをドン引きの目で見て迅速に去っていくし…。多分さっきの動体視力の見開きページの時が1番ひと少なかった時で、外から聞こえるガヤガヤ的に今このタイミングが宴がたけなわってる時で、ドン引きの目で見てくる皆さんは何が起きたか知らないから"おヨソの水回りを赤く染めて時たまイッテェ!とか言いながら半笑いで絶望しつつ服装はやたらキメてるひと"ということに気付き忘年会だろ、これを忘れてえよ、と思った。マジに。心から。
もうどうしようもならなかったので片付けて証拠隠滅して、ティッシュでヤバそうな指だけ何本かだけ包んで外に出た。その時にはもう失った3本は割れてた。爪が剥がれたわけじゃなくてなんかちょっと皮膚から浮いた感じになってた。生きづらそうも浮いてるのも本当に爪の話だよね…?!

店内に戻るとオッチャンがずっと待っててくれたみたいでそのあと話した。ネイル代出すって言ってくれたけど私が何か余計なことを言うのを上回るスピードで動体視力に止められ舌を噛み切って黙ってた。お前がオッチャンのネイル代を払え。"おもくそ人にぶつかりながらメチャメチャ慌てて触りに行ってジュースかけた上に無駄に爪が剥がれたのでネイル代ぶんどった人" ヒドすぎる。もう税金2乗で取ってくれ。さっきトイレでドン引きしてたひとたちもっかい連れてきて全員並んでいただいてせ〜の!でドン引きしていただいた方がいいくらいだと思った。

ただ忘年会に行っただけなのに"おもくそ人にぶつかりながらメチャメチャ慌てて触りに行ってジュースかけた上に無駄に爪が剥がれたのでネイル代ぶんどろうとしたから罰として税金2乗で取られる人"になった。
やらなかったら良かったなとは思ってないけど本当にやってよかったんだろうか。人助けっていうより、知らないひとの役に立つことの難易度って思ったより高いな。ちなみにこのオッチャンともメル友になった。仲良しかよ。

 

ヒロインの名前は動体視力

思いっきり急ブレーキを踏んだあと力任せに言った。「ぜんぶ動体視力のせいだ!」

子どもの頃からの付き合いで、一緒に上京してきて、終電過ぎて仕事してるときも 33連勤の時も 始発出勤じゃ間に合わないから会社で徹夜してた時も(もうちょいマシな思い出ないのか)共に過ごしてきた私にこんなこと言われて何を思っただろう。あの時の動体視力の気持ちを考えると胃がギュウとする。

私はとある日を境に世界でいちばんネズミがダメになってしまった。もうとにかく何よりもダメなアレが、村ごと焼き払いたいものランキング堂々の第1位のアレが、会社のみんな乗せて運転してる時に植え込みから飛び出してきて、視界の端の端に一瞬だけ見えて、瞬間的にヤツのフォルムを認識して「ワギャー😫💥‼️‼️‼️‼️‼️‼️」と言いながら急ブレーキを踏んだ。そして冒頭に戻り動体視力をいたずらに傷つけた。
多分やけど視界の端に出現した瞬間ほぼ同時刻のオンタイムワギャー!だったとおもう。っていうかもはや出てくる前に予知ワギャー!してた気もしてくる。これらも限界を超えると未来予知になることも君が教えてくれたね動体視力。時間も遅くて人通りも少ない道だったからよかったものの動体視力が良すぎるせいで会社のみんなを危険な目に遭わせてしまうなんて超本気ワギャーである。そういういろんな気持ちがあってつい口に出してしまった「こんな動体視力なんていらない…!」と。「弱いリザードンなんていらない…!」とリザフィックバレーでしばしの別れを決意したサトシのようだった(全然ちがいますよ)

ネズミ…いやもうタイピングするのもウッ…となる。思い出して胃がギュウとなる。人生で何回じぶんの胃をこう雑巾の様にギュウしてきたのかもう分からんけどほぼ全部ネズm…あのお方(あのお方)のせいだった気がしてくる。私がネz…あのお方を嫌になったエピソード聞くとみんなス…と黙ってひたすら同情してくれるけど死ぬほど泣いて色がハゲて耳かじられたわけではないです。全然関係ないけどiPhoneでn…いやヴォルデモート(ヴォルデモート!?)と打つとメチャクチャリアルな絵文字が予測変換で出てくるねんけど、アレ見たらなんで生きてるのか分からんくなるくらいなのに来年の干支ヴォルデモートらしいじゃないですか。いうて干支なんて年明けと節分の時しか言われんし今年が猪だって最後に感じたのいつかもう覚えてないし数ヶ月息を止めてヴォルデモート年が過ぎ去るのを大人しく待とうと思う。お前はハリポタ世界でもモブのマグル。干支がヴォルデモートってなんやねん。

 

私と動体視力は帰宅するまでの車内でも着いてからそれ以降もそのまま一言も口を聞かず、背中を向け合って寝た。翌朝も何も会話しないまま一緒に仕事に出掛けた。私が靴を履くと何も言わずに玄関に来た、一緒にいたくなんかなかったと思うけどそれでもついてきてくれた。

その夜、会社のひと🐏🐢とカレーを食べに行った。🐏はいつも専務の🦀ちゃんに「アイツにはカレーでも食わせとけ!」と黙れの意で食わされそうになるほどカレーを愛している。いつでも食べたいらしい。いつでもだって?フン。よく言うよ。こっちは動体視力といつでも離れられなくてこんな想いをしているっていうのに…。動体視力の方をちらりと見ると何かを考えてる様子で遠くを見つめていた。🐏を助手席、🐢をその真後ろ後部座席の左に乗せてそれぞれを家まで送る。その途中で「ここらへん前住んでた家だ」と🐢が言った。そうだったね懐かしいねおでん食ったねと話していた。

その瞬間、青信号の交差点を直進しているとすごい勢いで真左から車が突っ込んできた。

目の前を横切る形で急停止された。こっちは頭を突っ込む形で停まってる。

私の方が青信号だった気がする、ということはあっちが赤?ってことはなんだあっちは信号無視?いやこっちほんとに青だったか?事故に遭う確率って何%だったっけ結構低いなと思った記憶があるんだけどな、と今はどうでもいいことを考えた。心臓止まりそうなくらいビックリしながら前方を確認するとギリギリのところでちゃんと急ブレーキを踏んでいたことを今更知る。

 

(動体視力…!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)

 

昨日、あんなひどいこと言ったのに。ヴォルデモートを瞬間的に認識したくないからと言って、お前なんかいらないまで言ったのに。動体視力…動体視力…!!!お前…一体どんな気持ちで今、急ブレーキを、うっ…動体視力!!!!!!!

割とすんごい事故だったぽいけど🐏も🐢も無傷だった。私が謎に膝小僧をすりむいただけだった。サトシみたいに。直後にツイッターで「事故ったワロタ」みたいなツイートしてるくらいには大丈夫だった。

突っ込んできたお姉さんが車から降りて血相変えて飛び出してきた。「本当にすみません ボーッとしてて 怪我してませんか」動揺しながら謝りながら心配してくれて「そちらは怪我してませんか」と尋ねながら動体視力の手を強く握った。私たちはみんな無傷です、そう彼女のおかげでね。久しぶりに目が合った気がしてそっと微笑むと動体視力は照れ臭そうにそっぽを向いてそのまま小さく「…ばかっ」と言った。

動体視力…もうこの手を離すもんか。ヴォルデモートがなんだ。人間の方がサイズはおっきいんだぞ四足歩行め。鳴き声出されると吐くけど。足音でも吐くけど。

 

このあと海外転勤になった私を空港まで追いかけてきて羽田の国際線ロビーで熱いキスをして月9じゃん、という話まで実際にしたんやけど流石に意味不明すぎたので社内に留めておく。
意味不明すぎて言えないとか言う割にここまで書いたものは問題なかったのか。その基準は一体なんなんだ。クソみたいな代車がきた話とまとめてまたいつか聞いてくれ。